QuickLaTeXの導入と使い方

このサイトは、WordPressにQuickLaTeXというプラグインを導入して数式を表示しています。

QuickLaTeXの導入と使い方について説明します。

  • 表示例

    \LaTeXコマンドにより数式を表示できます。

        \begin{eqnarray*} \frac{\pi}{2} &=&  \left( \int_{0}^{\infty} \frac{\sin x}{\sqrt{x}} dx \right)^2 \\ &=&\sum_{k=0}^{\infty} \frac{(2k)!}{2^{2k}(k!)^2} \frac{1}{2k+1} \\ &=&\prod_{k=1}^{\infty} \frac{4k^2}{4k^2 - 1} \end{eqnarray*}

    TikZにより複雑な図形を表示することが出来ます。

    Rendered by QuickLaTeX.com

    Rendered by QuickLaTeX.com

    Rendered by QuickLaTeX.com

    myChemistryで化学式を表示できます。

    Rendered by QuickLaTeX.com

    QuickLaTeXでは、この他にも様々なパッケージが使えます。

    引用元

    http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/c3a8469a14a4a6c80091fb6d92427ee7
    http://www.holoborodko.com/pavel/quicklatex/
    http://www.texample.net/tikz/examples/gnuplot-basics/
    http://www.texample.net/tikz/examples/free-body-diagrams/
    http://www.mychemistry.eu/2011/05/mychemistry-and-quicklatex/

  • インストールと基本設定

    ダッシュボードから「プラグイン」→「新規追加」を選びます。

    新規追加

    “quicklatex”で検索します。

    検索

    検索結果からWP QuickLaTeXを探し、「いますぐインストール」をクリックし、インストールします。インストールが終わったら、プラグインを有効化してください。

    いますぐインストール

    インストールとプラグインの有効化が完了すると、ダッシュボードのメニューにQuickLaTeXの項目が表示されます。クリックして設定画面に移ります。

    メニューQuickLaTeX

    タブメニューの「System」を選び、Image formatをPNGにします。Cashe images locallyをONにします。変更が完了したらUpdate QuickLaTeX Settingsをクリックして変更を反映させます。(筆者の環境ではsvgがうまく表示されませんでした。日本語環境でsvg化に成功した人がいたら、ぜひ教えてください。また、キャッシュをONにするのはサイトの高速化のためです)

    設定

    以上でインストールと基本設定は完了です。

  • 使い方

    インライン数式

    数式を[latex]…[/latex]で囲むと、文章中に数式を挿入することができます。

    質量は[latex]mc^2[/latex]分のエネルギーを持っている。

    質量はmc^2分のエネルギーを持っている。

    ディスプレイ数式

    数式を[latex]$$…$$[/latex]で囲むと、数式を別行立てで表示できます。

    [latex]$$E=mc^2$$[/latex]

        $$E=mc^2$$

    [latex] \begin{eqnarray*}
    ・・・
    \end{eqnarray*}[/latex]
    とeqnarrary*を使っても別行立てで表示できます。

    [latex] \begin{eqnarray*}
    E=mc^2 \end{eqnarray*}[/latex]

        \begin{eqnarray*} E=mc^2 \end{eqnarray*}

    パッケージの読み込み

    パッケージを読み込む場合は、
    [latex]
    [+preamble]
    (パッケージ読み込み)
    [/preamble]
    (数式など) [/latex]
    とします。

    \begin{.......}の後に[+preamble][/preamble]を書いても、うまく読み込まれることがありますが、このように書かないとダメなときがあります。

    [latex]
    [+preamble]
    \usepackage{ascmac}
    [/preamble]
    \begin{boxnote}
    aiueo\\
    kakikukeko
    \end{boxnote} [/latex]

      \begin{boxnote} aiueo\\ kakikokeko \end{boxnote}

    投稿記事の先頭に[latexpage]と書くと、[latex]・・・[/latex]でくくらなくても、\LaTeXが使えます。記事の先頭に[latexpage]を書いた場合、インライン数式は$...$で書きます。ただし、パッケージを読み込む場合は、[latexpage]の有無にかかわらず、上記のように[latex]...[/latex]でくくったほうが安全です。

    \LaTeXでの数式の書き方は、LaTeXコマンド集などを参考にしてください。

  • TikZ

    TikZを使うには次のようにします。[+preabmle][/preamble]は\beginのあとで構いません。記事の先頭に[latexpage]と書いていない場合は、[latex]・・・[/latex]でくくる必要があります。

    \begin{tikzpicture}
    [+preamble]
    \usepackage{tikz}
    [/preamble]
    \draw (0,0)--(2,0);
    \draw (1,-1)--(1,1);
    \end{tikzpicture}

    Rendered by QuickLaTeX.com

    マニュアルのダウンロード

    ここにアクセスし、ファイルをダウンロードします。
    zipファイルを展開し、ファイル内を「doc」→「generic」→「pgf」とたどると、pgfmanual.pdfがあります。これがTikZのマニュアルです。英語ですが、例や図が豊富で役に立ちます。バージョン2.10のマニュアルは、726ページもあります。

    マニュアルのダウンロード

    参考リンク

    TikZの簡単な説明は、ここにもあります。TikZのサンプルは、ここに豊富にあります。

    設定

    TikZを頻繁に使う場合は、QuickLaTeXの設定で、Use LaTeX Syntax Sitewideを「ON」、そして、全てのページにtikzパッケージのインクルードをお勧めします。こうすれば、[latexpage]も[+preamble][/preamble]も不要です。

    設定

公開日:2013年6月4日 最終更新日:2013年6月15日